千葉神社は全国に数百社もあるという千葉氏縁故の妙見神社の本宮です。千葉神社でもっとも大きなお祭りである夏の例祭、妙見大祭は、大治2年(1127年)に第一回目が行われて以来一度も途切れることなく続けられてきた、歴史あるお祭りです。このお祭りは例年8月の16日から22日まで行われます。お祭りが7日間に及ぶのは、妙見様のお姿の一つだとされる北斗七星に因み、北斗七星をつくる7つの星の一つ一つに願いをかけるお祭りだからです。一言願をかければ必ず達成される」との言い伝えがあることから、一週間の祭礼は「一言妙見大祭」とも呼ばれます。
妙見大祭では、初日の16日にお神輿が神社を出て、亥鼻山の麓に一週間逗留し、最終日の22日に神社へ戻ってきます。千葉の江戸神輿の担ぎ方は特徴的で、平時は肩に担いでいるお神輿を合図とともに膝下地面すれすれで二度もみ、三度目に両手で高く差し上げることを何度も繰り返す、なんとも荒々しく見応え満点の担ぎ方です。また、お祭りに欠かせないのがお神輿の訪れを町内に知らせる大太鼓です。
最大4人の叩き手が同時に叩く「二度打ち」と呼ばれる独特な叩き方で、太鼓の両面から休む間もなく叩かれる太鼓の音は遠くからは「だだん、だだん」と聞こえ、このお祭りが通称「だらだら祭り」と呼ばれる所以でもあります。
毎年総勢10万人以上の人出で賑わう1週間の願掛け祭りです。
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